『ありふれた事件』
列車の廊下にたたずむ男。すれ違った女性をいきなり部屋に押し込み絞殺。
彼の名前はベン。
殺人と強盗を生業にし、罪悪感の欠片もなしに平然と殺 人を繰り返す。
そんなベンのドキュメンタリーを撮ろうと、3人のカメラクルーが同行する。
カメラの前で、いかに効率よく殺すか、いかに金を集めるか、いかにうまく始末するかを語るベン。時に、共に飲み、自作の詩を朗読し。
いつしか、カメラクルーたちはベンの友となり、魅了され、犯罪に加担していく………
1992年のベルギー映画。カンヌ映画祭で絶賛され、20年以上の時を経て、日本でリバイバル&DVD化されました。
ドキュメンタリー風に撮られたこの作品は、のちのモキュメンタリー映画に影響を与えたとか。
サンダンス映画祭では、タランティーノやブライアン・デ・パルマが絶賛したとか。それが宣伝文句ね(笑)
いや、でも、モノクロながら、全く古さを感じず!!!!!
ドキュメンタリータッチで描かれる殺人は、虚無的で荒廃的で、容赦ない。
非常に面白かったです。
星5
多分、ものすごく2極化する映画。嫌悪感しかないか、ベンにのまれてしまうか。
最初はベンに感情移入しなかった私も、いつしか後者になってました。とさ。
どや顔で朗読する自作の詩はすんごいムカつくんだけどね(笑)(笑)(笑)