ビール片手に映画ナイト☆オブ・ザ・デッド

↑このくまたんを押してもらうと、他のレビューが見れます。ホラー・サスペンス・コメディ・カルト・ミニシアター系を主にほぼ毎晩観ています♪ゾンビLove♪スプラッターLove♪音楽とかわいいもの、ビンテージものもLoveです♪ 過去に観た作品のレビューをゆっくりゆっくり他場所から移行しつつ、新しいのもアップしていくつもりです。なので時系列がめちゃくちゃですみません。

『ショート・ターム』

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2015年4月、シネマアミーゴにて観賞。



問題を抱える子供を短期間預かる児童施設、ショートターム12 。
ネグレクトや虐待などで心の傷をおった子供達が暮らしている。

そこで働くグレースは、同僚のメイソンの子供を身籠っている事がわかるのだが…

ある日、ジェイデンという少女が入居してくる。
反抗的な彼女も、グレースやメイソンや他の子供たちと暮らす中で、少しずつ心を開いていく。しかし、人に言えない心の闇があった。

そして、グレースにも実は克服できない過去のトラウマが。

ジェイデンに自分を重ねあわせるグレース……





弱者である子供たち、そしてグレースの傷は痛々しい。
誰にも言うことのできないほどの闇を抱える事。それは想像以上の苦しみなのだろう。心に常に枷がかかっているのだろう。
グレースの台詞で「ジェイデンは何をしていても頭の中を監視されているのよ‼」とある。
例え元凶から逃げられても、その深い傷は心を100%解放してくれるわけではないのだ。
ジェイデンの作った童話のサメとタコの話は、素晴らしく苦しい話で、ヒリヒリとした悲しさ極まりない。


あと1週間でここをでなくてはいけない18歳の少年マーティンの不安も切なかった。
よく、ながい刑務所暮らしから出所する受刑者が、不安感から自殺するという話をきく。外の世界が怖いから。
親に愛されずに虐待され、普通の生活を送ったことのない彼にとって、それと同じように、どうやって生きていくのかがわからないのだ。
グレースに髪の毛を剃ってもらうシーン、彼のうけた虐待を思って胸が痛くなった。


と、非常に重いテーマながら、
子供たちはのびのびとしていて、さらにおもしろ小話などを挟むので、決して重苦しくはなく、心地よくさりげない感動をよぶ♪楽しい♪

安易な表現かもしれないけど、病まない雨はないし、生きていたら素晴らしい事がある。そして、それは自分で切り開いていくものなのだと、じんわりと教えてくれた映画でした♪
ニコニコ涙してしまった♪
ラスト。日常は変わらないのだけど、未来を感じさせた♪


メイソンがめちゃくちゃ良いキャラクター♪面白くて変で、さりげなく子供に寄り添って、笑顔がすっごい素敵‼ 笑っちゃう♪惚れるわぁ♪彼もまた親に捨てられた過去があるんだけどね。

映像は、アップを多用し、柔らかな色合いで美しい♪手振れがあるが、それによって、間近で見ている気になる。

星5


自転車乗って、逗子のカフェ映画館、シネマアミーゴで見てきました♪
グレースもロードバイクに乗っててなんか嬉しかった(笑) 疾走感が気持ち良いなぁ♪