『おろち』
『おろち』
楳図かずおの原作です♪
楳図かずおは大好きだけど、ほんっとに邦画をみない(白石監督を除く)ので、一本もかずお先生原作の映画を見た事なかった~
これは『おろち』(何百年も生きている少女、おろちが様々な人間の命と人生を垣間見るオムニバス)の中の『姉妹』と『血』を元にしたものです。
時は昭和25年。
不思議な力をもつ謎の少女おろち(谷村美月)は、女優の門前葵(木村佳乃)の家を訪れ、使用人となる。
葵には、かずさ・りさという二卵性双生児の双子の9歳の娘がいた。
歌の才能があるりさ、一方でうまく歌えないかずさは母から厳しく指導をうける。
しかし、この門前家にはある秘密があった。
29歳になるとその美貌が崩れ恐ろしい風貌になるという…
葵は錯乱し、人気絶頂で映画界を引退するのだった…
それから20年後、再び門前家を訪れることになった別人格のおろち。
母の葵にそっくりとなったかずさ(木村佳乃2役)は、今や女優として活躍していたが、りさ(中越典子)の方はうってかわってかずさのマネージャーになったいた…
屋敷屋上階には姿の変わった葵が…
そして、彼女たちも29歳を迎えようとしていた…
原作は読んだことがあったので、途中でオチを思い出してしまいました……(T^T) 残念…
ラストまで更なる更なる展開が待ってますよ~~‼‼
美貌というものへの、女の執念の映画でした。
そして、女の憎しみ・妬み・嫉妬・恨み・悲しみ…
これらが交じりあい、不安定な精神状態となり、人間の恐ろしさが爆発します……
結局、やはり恐いのは人間の心の闇であるのです…
原作が漫画なので…てか「なので」って言っていいのかはわからないけど、台詞で説明しすぎ感はあります。
あと、おろち役の谷村美月が、上手いし良いんだけど、おろちに似てない…もうちょっと可愛いほうが…w
とはいえ、木村佳乃のイカれっぷり、良かったです♪張り倒す、張り倒す(笑)
中越典子も負けてません‼
監督はJホラーの先駆者、鶴田法男(『ほんとにあった怖い話』シリーズなど)
脚本、高橋洋(『リング』など)
派手な演出はないものの、じんわりと人間の狂気がえがかれていました♪ 原作の雰囲気も残り、かつ1本の映画として完成度が高いとおもいます♪
衣装や小道具、屋敷のセットも雰囲気あってよいです♪
あ、もひとつ欲をいえば、変貌する様をもっと見せて欲しかったなぁ。だんだんと化物のように変わる恐怖が欲しい…
星4
漫画原作なのに、良い作品です♪
楳図さんは、狂気におかされた女性を描くのがうまいなぁ♪
女性なら特に衰えは怖いですねぇ…
昔は、老けても素敵なおばあちゃんになるならいいや♪って思ってたけどさ(^o^;)
さ、ビタミン剤飲んで運動しようっと♪