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ビール片手に映画ナイト☆オブ・ザ・デッド

↑このくまたんを押してもらうと、他のレビューが見れます。ホラー・サスペンス・コメディ・カルト・ミニシアター系を主にほぼ毎晩観ています♪ゾンビLove♪スプラッターLove♪音楽とかわいいもの、ビンテージものもLoveです♪ 過去に観た作品のレビューをゆっくりゆっくり他場所から移行しつつ、新しいのもアップしていくつもりです。なので時系列がめちゃくちゃですみません。

『海街diary』

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海街diary
一昨日映画館で。
大好きな吉田秋生の原作漫画の映画化だし、漫画は最高だし、鎌倉だし♪珍しく邦画♪
監督は是枝裕和監督。

鎌倉の民家で暮らす3姉妹の元に、15年前に女を作って出ていった父の悲報が届く。お葬式で出会った腹違いの妹すず。彼女の母親(父の浮気相手)は他界し、今は3番目の母と暮らしている。両親を亡くしたすずに、一緒に暮らそうと持ちかけ、4人姉妹の共同生活が始まる。


家族を失った者が、また家族になるという再生の物語なんだけど、とりたてて大変な事がおこるわけではない。
単調な日常生活の中、ゆったりとした空気感、四季の変化の中で、徐々にすずが本当の姉妹になっていく。

その過程が、少ないセリフながらも、表情や小物や風景や些細なエピソードで、丁寧にえがかれていました。見事でした。


とてもリアルなのよ。
原作の些細な普通のセリフがそのまま使われていたり、日常の何気ない生活をうつすのも、リアルさを演出していた。てか、演出というか、ほんとに日常を見ているかんじ。

風景が本当に美しい。
観光地でない鎌倉の良さがバッチリ‼ 
しらすの釜揚げシーンとか良かったなぁ♪鎌倉の良さと共に、「生」を感じたよ
個人的に、どこで撮影してるのかわかったりして嬉しかった♪(鎌倉あるあるとかね(笑) トンビ‼まぁ、湘南に住んでると、トンビは天敵だからね(笑) )


海の煌めきや雨の湿り気、山の静けさ、家に吹き込む夏の風、セミの鳴き声、秋の紅葉、冬の澄んだ空気、春の喜び…それが全てが美しく、淡い光に溢れて、四季っていいなぁって♪ 
そして丁寧に生きる日本人の生活っていいなぁ♪
さりげない障子張りの楽しそうなシーンとか、階段の雑巾がけとか、庭から摘んだ花とか。
日本人に生まれて良かったなぁ♪
梅の成長を楽しみに待つすずとか、ほんとに四季を楽しみながらも変わっていくのがこの映画にはある。

食べ物もみんな美味しそうでねっ♪美味しそうだし、それぞれに家族への深い想いが込められているのです。梅酒、シーフードカレー、ちくわカレー、しらすトースト、しらす丼…… 考えると切ない… あと、アジフライもね…


で、この4人‼ ケンカもしながらもイチャイチャ仲良くて微笑ましいんだ~♪ 
ほんと、4人とも素晴らしい演技‼
笑顔、最高‼ そして、心の底にある小さな隠した感情も、4人が表情で見事に表現していました‼ 

長女、幸(綾瀬はるか)はしっかりもので真面目なナース。不倫し家族を捨てた父、姉妹を捨てた母を憎みながら、姉妹の母親役としてずっとがんばってふんばってきている。そして実は…

二女、佳乃(長澤まさみ)は男運と酒癖の悪い信金のOL 。だらしないし、今の若者なんだけど、長女とケンカもするけど、芯に姉への優しさを持つ。

三女、千佳(夏帆)はつかみどころがなくてノホホンとしてるんだけど、姉妹の潤滑油になってて、すずとは一番仲良し。両親と過ごした時間が一番少ないのに、それに嫉妬もせず、一番心が広いと思う。
そして、腹違いの四女、すず(広瀬すず)。サッカーチームに属する中学生。
ずっと気を使っているすず。心姉妹の家庭を壊した母への複雑な想い、罪悪感から、自分の存在に疑問を持ち許せない。心を押さえてあまり感情を出さないすずが心配でいとおしくてならない。
漫画では序盤に号泣するんだけど、映画では泣かせない。それが素晴らしい後半のシーンに繋がる…
しっかりしなきゃって生きてきた幸とすずの、本当の心の繋がりを感じ、涙が止まらなかった…

桜や花火のシーンも本当にきれいだった。この時に本当に嬉しそうなすずの顔がアップになる。ベタになりそうなシーンでも古くささは感じなかった♪心の開放がすごく出ていて、なんか嬉しかった


祖母の七回忌に来た3人の母(大竹しのぶ)の登場も、この映画のポイント。
幸やすずの心にとげを残しつつ、家族について更に考えさせられます。


自分の存在意義、必要性、居場所の発見。 
父や家族への想いの変化。
恋愛。
家族の再生。
その中で感じる、家族愛、人間愛、人の繋がり、生きる事、生活する事。

素晴らしかったです、ポロポロ泣きました
ラストシーンは思い出しても泣けてきます。
死んだ父の残してくれたもの……

ずっとこの4人の生活を見ていたいけど、この話の中には随所に「死」と「別れ」のテーマがあり、
いつか終わる共同生活を感じて切なくなったりします…


原作に忠実だからファンとしても嬉しい♪
省いているところはかなりあるが尺上しかたない。6巻の原作の、変更した所や摘まんだ部分を考えると、脚色もうまいなぁと思う。追加したシーンも素晴らしく、本当に考えぬかれており、よくまとめたと思う。そのセリフを使うんだ♪っていうセンスも‼

ただ、次女の彼氏の話がかなり残念… 本当は『ラヴァーズ・キス』に出てくる深い人物なのに、ただの最低男過ぎる…(T-T) 唯一の難点。シーンとしてもいらない。

脇を固める俳優陣も良い♪ 特に風吹ジュン(このエピソードも本当に素晴らしい)と樹木希林、良かった♪ アフロ店長のレキシ、笑ったわぁ♪絶対アドリブ(笑)

映画館に行くとなると、つい迫力のあるものかホラーを選んでしまうけれども、この映画を映画館で観れて良かった。本当に美しかった。

星5


ほんと、あの情報量のたっぷり詰まって、涙と笑いの素晴らしい融合の原作を、しっとりとゆっくりとした時間のなかでたった2時間で描く是枝監督の手腕は素晴らしいです。
邦画は詳しくないけど、是枝監督が小津安次郎から影響を受けたと言っていました。
アキ・カウリスマキアレクサンダー・ペインも小津さんの影響をうけてるよね。
この海街diaryも、やはりカウリスマキやペインと似ているところがあります。
少ないセリフでも、物事を魅せる感性が素晴らしいです。
原作の良さと是枝監督の良さが見事に合わさった作品でした。
漫画が原作の映画化ってむずかしいのにね。




追記。
YouTubeにあがっていた、是枝監督のインタビューとすずバージョンのメイキングを見ました。 
子供には台本を渡さない監督が、子供と大人の境目の広瀬すずちゃんにどうするかを選ばせ、彼女は台本無しを選んだそうな。どうやって撮っていたのかもわかった。
どれだけ丁寧に作っているのかもわかった。
面白かったです。
実はその時初めて予告を見ました。また泣いてしまいました。
そしてやっぱりレキシはアドリブだった(笑)



ぶっちゃけると、おい‼綺麗事‼ってところはあります。
でも、私は「映画を見て欲しい」っていう気持ちでずっと書いてます。だから、酷評はしたくない。揚げ足とりはしたくない。
原作と違うとか、そんな女の子いないよとか書きたいことはいっぱいあるけど、それを言っちゃヤボだと思う。
この映画は、そう言った細かな事を感じずに見て欲しい。



えと、間違って、前にアップしたレビューを消してしまいました…
すごく頑張って書いたのに…
FacebookでやTwitterでしフォローてくれた方がたくさんいて、嬉しくて泣いてしまいました…
ほんとにありがとうございます…せっかくフォローしてくれたのにごめんなさい
また、頑張って書き直します…






原作です。最高です。ただいま6巻まででています。
そのうち、この漫画についてだけのレビューを書こうと思います。映画見終わってからよみなおして、笑いながら号泣しました。

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス)

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今回でてくる次女彼氏、藤井朋章らを主人公にした作品。『海街diary』では描かれなかった、かれの本当の心の闇がみれます。ちなみに映画化されています。朋章役は成宮寛貴。映画は見てないけど、漫画は澄んだ空気と、切なさと痛みを感じる事のできる作品です



日常の青春を描いた初期の作品。素晴らしい人物描写だと思います。

河よりも長くゆるやかに (小学館文庫)

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夢みる頃をすぎても (小学館文庫)

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最高傑作と名高いこの作品。大友克洋のリアルな人物描写に影響をうけた少女漫画家はなかなかいない。かつ、複雑に絡み合う世界観。アッシュ…

上村一夫山岸涼子の影響を感じつつ、素晴らしい作品

吉祥天女 (1) (小学館文庫)

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アメリカン・ニューシネマの影響を感じる、ハードボイルド漫画



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