ビール片手に映画ナイト☆オブ・ザ・デッド

↑このくまたんを押してもらうと、他のレビューが見れます。ホラー・サスペンス・コメディ・カルト・ミニシアター系を主にほぼ毎晩観ています♪ゾンビLove♪スプラッターLove♪音楽とかわいいもの、ビンテージものもLoveです♪ 過去に観た作品のレビューをゆっくりゆっくり他場所から移行しつつ、新しいのもアップしていくつもりです。なので時系列がめちゃくちゃですみません。

『キングスマン』

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キングスマン
キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督のスパイ映画。
原作はマーク・ミラーとデイヴ・ギボンズのコミック『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』。
(『キックアス』もマーク・ミラーのコミックが原作よ)

イギリスのセヴィル・ロウ(←背広の語源となった通り) にある高級紳士服店キングスマン」は、実はどこの国にも属さない、人知れず世界を守るスパイ集団のアジトだった。10人のエリートスパイで結成されるキングスマン
ある日そのうちの一人が殺されてしまう。後継者を選ぶにあたって、キングスマンの一人であるハリーは、14年前に後継者試験で自分の命を救う為に死んでしまった男の息子のエグジーと出会い、スカウトする。



前半は、エグジーのスパイ養成試験がメイン。
貧乏で恵まれなかった不良青年の彼が、他の金持ち候補生にとやかく言われながらも、元々持っていた身体的素質と心の優しさで頑張って成長していくので、嫌がおうでも応援してしまいます♪
ヤマカシばりの機敏な動きや最初のカーアクションなどで楽しかったり、その試験のユニークさと過酷さにハラハラしたり♪

一方で、キングスマンの一人を殺したヴァレンタインという男と、ハリーの攻防があり、スパイ映画の軸を築いていきます。

まぁ、このヴァレンタインがかなりの強者でして、信念があるので悪であるのかないのかもあまりわからぬまま話は続くのだけど、様々な機器を駆使できるし、富豪だし、人脈もすごい。何を企んでいるのか後半にならないとわからないので、おもしろい。
で、色々な事を手下にやらせないところがいいね‼ どんな事でも自分と部下兼彼女の二人でやってのける(笑) かっこいい(笑)

という、かなり緊張感のある前半。


そして中半から後半‼
もちろん緊張感はそのまま続くのだけど、
まぁ、死ぬ死ぬ(笑)
アメリカの教会で大虐殺シーンがあるんだけど、グッサングッサンよ‼ 刺さる刺さる、死ぬ死ぬ(笑) 声を殺して心の中で大爆笑(笑)
差別主義者、死ね死ね~‼と心で叫んだね(笑)
そしてここ、かなりのアクション‼最高にかっこいいよ、コリン・ファース


で、ヴァレンタインの手下のガゼルという名前の女性は両義足が剣になってるのよ。かっこいいのよ♪
だから、パッサンパッサンと、素晴らしい人体切り株を作ってくれます♪
血はCGなので全然グロくはないから、そこはホラー好きとしては物足りないのだけれど、ホラーじゃないし、とにかくパッサンパッサンは楽しい♪腕‼頭‼胴体‼ 切り株だらけ♪


後半にも名シーン‼
ある花火がバンバンドッカン(笑)
ネタバレになるから言えないけど、まぁ、笑える♪
威風堂々にあわせてドッカンドッカン‼
「威風堂々」がこんなに効果的に使われたのは『時計仕掛けのオレンジ』以来じゃないでしょうか(笑)もうこの先「威風堂々」を聴いたら、このシーンを思い出して笑ってしまうwww


で、俳優が素晴らしい。
ハリー役のコリン・ファース。『英国王のスピーチ』でアカデミー主演男優賞も得た彼が、素晴らしいアクションを見せてくれます‼かっこいいわぁ‼
初老の紳士でありスパイであり、個人としての人間性もあり♪

エグジー役のタロン・エガートン。新人なんだけど、かなり良い♪ 眼鏡かけると昔のディカプリオみたいな顔。ヤンチャだけど芯があり、優しさありかつやっぱり若者のエグジーを見事に演じていました♪
彼のアクションもかっこいい♪

ヴァレンタイン役のサミュエル・L・ジャクソン。この映画を観たのも、彼が出ているからっていうくらい好きな俳優。
ヴァレンタインね、悪役なんだけどね、血を見ると吐いちゃうの(笑) 彼の信念含め、憎めないわぁ♪好きだわぁ♪
やっぱりサミュエルは悪役が似合う‼ 歳とってるのにキャップが似合う♪ブラックエクスプロイテーション映画(黒人が活躍するB級映画の事よ)のまっとうな後継者だと思う。

他にも、名優マイケル・ケインや、教官役でマーク・ストロングがでてたりと、地味ながらも非常によい配役でして、
足が剣のガゼル役のソフィア・ブテラのエキゾチックな美しさや、エグジーと仲良くなる候補生の一人ロキシー役のソフィ―・クックソンなど、初めて観る俳優でもかなり良かったです。


でね、あとやっぱりスパイ映画の良さと言えば、その秘密道具っ‼ もう、ワクワクしちゃう♪
これは観てのお楽しみ♪


スパイ映画へのオマージュもかなりあり(TVシリーズや映画化された『アベンジャーズ』や『007』など)、マシュー・ボーンのイギリス愛も感じる映画。
彼は『キックアス』で有名になったけど、ガイ・リッチーの映画の製作をずっとしてて、ほんとにイギリス人なんだなと。
今作に出てくる犬のエピソード、背広のかっこよさ。きちんとしたイギリス英語。紳士のマナー。素敵♪
一方で、訛り、イギリスにおける格差社会や失業率、差別やドラッグや低所得者の鬱憤。そういったものを風刺して描いたものでもあります。
アメリカ社会へのどぎつい風刺でもあります。


エンターテイメントスパイ映画でありつつ、人いっっぱい死ぬ映画でアホとバカ丸だしで笑えつつ、風刺ブラックユーモアありつつ、成長と師弟関係の映画でありつつ、
スリリングで、切なさもあり、爽快な気楽な映画でした♪

音楽とウィットにとんだ台詞も良い♪

ファッションも良い♪エグジーの義父の手下のスキンズ感w エグジーもフレッド・ペリー着てた♪ そして、そんなエグジーが着る背広。似合わないのに似合うw ハリーとの似合い度の差がまた良いのです♪ハリーのスーツの着こなし、かっこよすぎ♪エグジーたちが選考試験で着ていたチェックのつなぎも可愛い♪欲しい♪

マシュー・ボーンの悪乗り感、たまらない♪
突っ込み所はありつつも、そこはエンターテイメント性を求めた結果であり、それもまた楽しい♪

星4.8


コードネームで呼んだり名前で呼んだりするのはわざとの脚本なのかなぁ♪
ちなみにキングスマンのコードネームは円卓の騎士です。

もう一度観たい。
そして、エンドロール見てたらマーク・ハミルの名がっ‼教授‼ルーク・スカイウォーターだったのか‼わからんわっ(笑)


↓こっちのアベンジャーズです。これは映画化されたやつ。




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