『I Love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
『I love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
何をやってもうまくいかないチャーリー・ブラウン。
凧をあげれば、いつものように凧喰いの木にひっかかるし、野球をしてもピッチャー返しで裸ん坊になっちゃう。
そんな時、彼は引っ越してきた赤毛の女の子に恋をします‼
どうせ僕なんか名前も覚えてはもらえないをだと自信はないけれど、でも、彼女にいい所を見せるために、一生懸命頑張るのです‼
一方、スヌーピーは、“世界一有名な小説家”として、第一次世界大戦のエースパイロット“フライングエース”とレッドバロンの戦いと恋の小説を書きます。フライングエースになりきり、犬小屋を飛行機に見立て、パリの空を飛び回ります‼
てかもう、一番最初の20century foxの曲をシュローダーがおもちゃのピアノで弾いてるだけでヨダレもの‼
で、もう、とにかくかわいい‼
可愛すぎる‼
3Dでも全く違和感なく、輪郭も原作やアニメそのままで素晴らしいのです。ふわふわしたスヌーピーを触りたくて仕方がなくなってくる‼
ルーシーの心の相談室(レモネードスタンドで、5セントで相談にのってくれます)や、塀で語り合うライナスとチャーリーなど、お馴染みのシーンも盛りだくさん‼
回想シーンでは白黒漫画になるところもたまりませんっ‼
音楽もお馴染みの楽曲で嬉しいのです。
ダンスパーティーのシーンも、ビル・メンデス監督のアニメと同じ動きをしていて感動ものです。
変装大好きスヌーピーの中でも、わたしが一番好きなフライングエースの活躍は、やはり3Dということもあり、臨場感にあふれ、漫画とはまた違う迫力を楽しむ事ができました。ちょっとサイケっぽくなるところも良い♪ で、フライングエースが恋するフィフィちゃんもかっこよくてかわいいのです。
そして、とにかく、泣いてしまいました。
もう、まず、可愛くて泣けてくるんだけどね。
ほんと、peanutsの世界が好き過ぎて、それを劇場で見て、かわい過ぎて、泣けちゃうんだけどね(笑)
基本、前のめり。背もたれにも寄りかからず、3D眼鏡かけてのうるうるのニヤニヤ(笑) 怪しい(笑)
で、一番の涙は、チャーリーが……最高に素敵なんです……
いくら頑張っても、肝心な時にダメになったりするチャーリー・ブラウン。
でも、彼は諦めませんっ‼
手品やダンス、感想文、いっぱいいっぱい努力します‼
それは、彼女にいい所を見せたいというだけでなく、こんな僕にだってなにか出来るんだ‼という希望に溢れているからなんです‼
落ち込み、がんばり、また落ち込むけど諦めない。
そして、彼の心の優しさやピュアさに、涙腺が緩みっぱなしなのです。
ボロボロ泣きました。これを書いてて泣いてます。
チャーリーを後押しするのはもちろんスヌーピー。
でも、スヌーピーは、その応援が暑苦しくないところなんです。
自分も楽しみ、好き勝手して、だけどチャーリーの事を理解し、ひょうひょうとしながらも助ける。なんて素晴らしい友情‼‼
peanutsの漫画を読んでるといつもいつも思います。スヌーピーにいて欲しい‼って。そして、スヌーピーのようになりたいって。
まさしく友情の理想系。
スヌーピーとウッドストックとの間柄も同じ。心の友なんです。
楽しくて仲良しで、でも説教臭くなくて、たまに熱い。
そういった、チャーリーのいとおしさ、スヌーピーのいとおしさ、それに輪をかけて、peanutsの仲間達の可愛さとチャーリーへの愛。
個性的なメンバーの、それぞれのいとおしさ。
たまりません。
あのね、現代社会の小学生ならね、チャーリーはいじめられっ子になるような立場なんです。のび太的なね。
でも、でも、友達はみんな暖かい。きちんと彼の良さをわかっている。たまにバカにしたりもする。でも、本心では彼の事を応援しているのです。
ライナスはいつもチャーリーの精神に寄り添っていてくれる。
かなりバカにしているガミガミ屋のルーシーも、ほんとはチャーリーと仲良しだし、
チャーリーの事が好きな破天荒少女のペパーミント・パティや秀才マーシーは彼の本質を知っている。
妹のサリーにとっては、なんだかんだで大事なお兄ちゃん。
他の皆も、チャーリーが何かを成功すると、本気で喜んでくれるのです。やった、やったぁ‼って‼
もう、この素晴らしさ、なんだろうね、素敵すぎるのです。
さりげない愛。見守る愛。真の友情。
あ、なんか、私の築いてきている友情と似てるから、余計に感情移入するのかもしれません。
もうね、peanutsのメンバーをみんな抱き締めたいのです。
そして、ラスト。
チャーリーが自分の事を“心配性でダメダメな僕”と言います。でも、それをきちんと見てくれている人、応援してくれる仲間の愛を感じ、また涙してしまいました。
ネタバレになるから詳しくは書かないけど、ほんとに感動しました。
チャーリーの持つ本当の魅力。それへの理解。友情。愛。
そして、報われなくても、自分を持とう、頑張ろう。誰か一人でもそれを見てくれる人がいるんだと。
そして、自分も友達の事をきちんと理解しようと。
そう思わせる、もう、胸が幸せいっぱいの気持ちにさせられました。
スヌーピーの世界にそれほど詳しくなくても、いっぱい笑えてニヤニヤできて、ちょっとハラハラして、泣けて楽しめます。
そして、漫画もアニメも今回の映画でもそうだけど、peanutsは決して子供向けのものではなく、人生哲学がさりげなくでてくる、素晴らしいものなのです。
キャラクターだけでなく、是非その漫画やアニメなどの物語の世界へと足を踏み入れてください。
脚本はチャールズ・M・シュルツさんの息子と孫が担当しています。原作への愛をひしひしと感じる事ができます。スヌーピーとウッドストックの声が、ずっとpeanutsアニメを作ってきたビル・メレンデス監督のものを使い続けているところだけでもその愛を感じます。
監督のスティーブ・マーティノさんはpeanutsの大ファンだそう。彼の監督した『ホートン
ふしぎな世界のダレダーレ』は、アメリカでずっと人気で私も大好きな絵本作家Dr、スース原作のもので、これも素晴らしいアニメです。
ちなみに、シャーミー・ヴァイオレット・パティ・フリーダといった、初期のpeanutsメンバーが出ているのもとっても嬉しいのです♪
大好きなキャラクター、埃だらけのピッグペンもかわいい♪
本来違う学校のペパーミントパティ、マーシー、フランクリンが同じ学校になってるのもなんか楽しい。
ラスト後のオチも素晴らしい♪
ほんと、また同じ事をいうけど、大人も子供も、peanutsに詳しくても詳しくなくても、
ほっこりと心あたたまり、スヌーピーの行動にクスクス笑え、感動と涙と、努力への勇気をもらえ、理解という最大級の愛を感じる映画です。
スヌーピーになりたいし、チャーリーにもなりたい。赤毛の女の子になりたい。peanutsのメンバーになりたい。
誰かを理解し、そして理解されたい。ダメな私でも頑張って生きたい。頑張っている人を支えたい。
チャーリーが言うように、世界が全部僕を邪魔してるように思えても、誰も僕なんかを好きでいてくれないって思う時があっても、誰かは見てくれるし、見ている人になりたい。
そんな気持ちにさせられました。
余談ですが、公式サイトから、自分のアバターをつくれます♪ 似てないけど(笑)
Peanutsの世界に入れて嬉しい♪
さらに余談ですが、ドイツのシュライヒ社からでてるスヌーピーフィギュアと、UNOを買いました♪
UNOは、ベスト♥フレンドカードっていうのが特別についていて、一人友達を助ける事ができるんです‼なんて心憎い演出‼