ビール片手に映画ナイト☆オブ・ザ・デッド

↑このくまたんを押してもらうと、他のレビューが見れます。ホラー・サスペンス・コメディ・カルト・ミニシアター系を主にほぼ毎晩観ています♪ゾンビLove♪スプラッターLove♪音楽とかわいいもの、ビンテージものもLoveです♪ 過去に観た作品のレビューをゆっくりゆっくり他場所から移行しつつ、新しいのもアップしていくつもりです。なので時系列がめちゃくちゃですみません。

『バニー・レークは行方不明』

バニー・レークは行方不明 [DVD]
『バニー・レークは行方不明』
1965年アメリカ映画
監督はオットー・プレミンジャー(『悲しみよこんにちは』しか見た事ないけど、タブーとされてきた事を題材にしてきた監督。『ローラ殺人事件』『或る殺人』『カルメン』など)

まずオープニングがかっこいい。黒い紙をビリビリ破ると名前がでてくる。
さすがソール・バス‼(ソール・バスはヒッチコックやプレミンジャーやスコセッシ監督作品のオープニングデザインなどを手掛けたグラフィックデザイナーです。映画では前に載せた『フェイズⅣ 戦慄!昆虫パニック』を監督しました。デザインだと、MINOLTAや紀文や京王百貨店や味の素とかユナイテッド航空とか。)
このジャケもそのオープニングに出てくるよ


アメリカから数日前にイギリスに越してきた、未婚の母アニーと娘のバニー。
アニーの兄のスティーブンの家から新居に引っ越してきたその日、バニーを保育園に預け、ふたたび迎えに行くと、娘の姿がない…
ティーブンと共に園内を探してもいない…
警察の捜査が入るが、教師は朝から不在。
園の他の人もバニーを見ていない。
バニーを見てくれると言った食事係りの女性はいきなり仕事を辞めた…
バスの運転手も彼女たちを覚えていない。

パスポートを探そうとして家に帰ってみると、バニーのものが全てなくなっている

警察は疑い始める。果たして本当にバニーはいるのかと…

園の上に住む園の元経営者の怪しげな老女は、「子供はすぐに帰ってくるわよ」と言う。
彼女にスティーブンがうっかり漏らした「アニーは子供の時に空想の友達がいたんだ。名前をバニーと呼んでいた。」という言葉を聞き、警視はさらにバニーの存在を疑う。

果たしてバニーはアニーの空想の子供なのか…

疲れはてたアニーが家で連絡を待っていると、大家がまた勝手に入ってくる。
娘が行方不明だと言っても、自分の詩人としての自慢とモテ自慢をし、アニーをイヤらしく触ってくる。彼の部屋には骸骨がサド公爵の飾ってある。サドのムチを嬉しそうに振るう。

一体真相はなんなのか……


ジョディー・フォスターの『フライトプラン』も同じような話だけど、最初に子供が画面に出てくるので、こっちとしては存在が確認できる。
でもこの映画は、ずっとバニーが出てきません。
なので、観客も警察と同じようにバニーの存在を疑い、 アニーの精神状態をうかがうのです。
気が狂っているのではと。


これはね、ほんとにこれ以上言えません。

正直、結末は途中でわかるけれども、怪しげな人を巧みに挟みこみ、緊張感ある流れも素晴らしいし、ある人物の異常性が不気味で目を見張ります。

とにかく、ラストにかけての狂気が素晴らしいです。この狂気さまでは想像つきませんでした‼鳥肌ものです。
謎の解ける人形修理屋でのシーンも、おぞましいです。

歪んだ人間関係と、狂気に満ちた行動、童心…
この俳優陣たちの演技がすごいです。表情がやばい‼

50年も前の映画なのに、古くささは全然感じません‼『不意打ち』もだけど。どっちもすごいなぁ…

今までこんな狂気じみてブランコに乗る人、初めて見たよ(笑) このブランコシーン、思い出しても鳥肌たつよ。

星4.5

連続して高得点♪ サイコさんばかりだけど(笑)
いやぁ、しかし、ネタバレしないで面白さを伝えるって、ほんとに難しいわぁ

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http://mikimickle.hatenablog.com/entry/2016/01/17/021326


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