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ビール片手に映画ナイト☆オブ・ザ・デッド

↑このくまたんを押してもらうと、他のレビューが見れます。ホラー・サスペンス・コメディ・カルト・ミニシアター系を主にほぼ毎晩観ています♪ゾンビLove♪スプラッターLove♪音楽とかわいいもの、ビンテージものもLoveです♪ 過去に観た作品のレビューをゆっくりゆっくり他場所から移行しつつ、新しいのもアップしていくつもりです。なので時系列がめちゃくちゃですみません。

『ザ・ナイトメア』

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『ザ・ナイトメア』

悪夢。それは中世において眠る人を苦しめる悪魔をさす。

この映画は、悪夢に悩まされ続けてきた男女8人の、その悪夢のドキュメンタリー。
監督はキューブリックの謎に迫った『Room237』のロドニー・アッシャー


彼らがみる夢。
体の中で異様な鼓動がして様々な色のレーザーが自分に向かってきて、体が動かなかったり、
何者かの気配、叫び声、語りかける声、黒いはっきりとした影。

意識があっても体の動かない金縛り状態で、
それが毎晩、週に一度、時に忘れたころにやってくる。

誰に言っても信じてもらえない。
本当に起こったと思うような事でも、ただの悪夢として決めつけられる絶望感。

睡眠障害、強迫観念や、悪魔・死神的信仰、宇宙人への恐怖が原因なのかと思いきや、どうやらそうではなさそう。

簡単な言葉では言い表すことの出来ない、本当の悪夢が現実と近い人々の証言なので、なんだか怖い。

そして、全く関係ない8人なのに、見る悪夢に類似点が多数見られるのだ…
謎の黒い影など…
そして、その類似点は世界各国で、遥か昔から逸話や伝承や絵画として表現されているのだ。


と、その謎に迫っていくのだけれど、
正直、この映画自体がおもしろいわけではないし、完璧ではない。
ドキュメンタリーと言っても、見る悪夢は再現VTRだし(笑) あ、それはそれで面白いけれども(笑)

しかし、「金縛りと悪夢」を題材にしたノンフィクションホラーとしては、意欲作であると思います。


そして、私たちも何度か見た事があると思う。
現実だとおもっていたら夢だったり、
恐ろしい恐怖の金縛りにあったり、
寝ているのに感覚がやけに鋭かったり、音が聴こえたり……
(私は金縛りで意識があるのに、周りがうにょうにょと歪んでいくのをよく体験します。)
誰しも経験したことのあるそれの、何倍もの恐怖を、彼らは毎晩見ている…
それを想像するだけで恐ろしくかわいそうになってくるのです。
それを考えさせてくれる映画であります。

そして、出てくる実体験者が本当に正常な精神であるのかどうなのか、それは見た人が判断する面白さがあると思うのです。
このレビューを書いたあと、ほかの人の酷評を読みました。酷評ばっかりでした(笑)
確かに映画としてはそれほどだけれども、イマジネーションを掻き立てられるものでありました。


また、彼らの悪夢が、映画の表現描写と似ているのが興味深かったです。
エルム街の悪夢』、『ジェイコブス・ラダー』、『インシディアス』、『ナチュラルボーンキラーズ』など。映画を見て、自分と同じだと驚いたそうです。

確かに、それ、わかるような気がします。
ジェイコブス・ラダー』の、悪夢感と、あの顔の異様な動き……(これは後に、『サイレント・ヒル』でも使われていますが)
『ナチュラルボーンキラーズ』のバッドトリップの映像…





この映画を観て、このレビューを書いたのが1年前です。
その後、インフルに立て続けに2回かかり、
夜な夜な、日中も、恐ろしすぎる悪夢を見続けました。
何が、どこまでが、現実なのか……
それまで考えてきた事が怒濤のように襲いかかってきました…
私は、この時以来、そんな恐ろしい悪夢を見てはいないけれども、この映画に出てきた人は、いつもそんな悪夢に犯されているのかと思うと、辛いだろうなと…
映画についてはあまり覚えていませんが、悪夢についてはたくさん考えたものでありました。




さて、話は映画から完全に飛びますが、悪夢について。
フュースリーの『夢魔(むま)』。
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この絵は、1781年、フランス革命の前に描かれたものです。以後、この絵を真似したものとか、色々描かれたらしい… 暗くて意味深で、謎に満ちていて怖い絵…
目…怖いです…


mareと呼ばれる(nightmareの語源)下等な悪魔は、寝ている人の上に乗っかって、首を占めたり金縛りにあわせ、その恐怖をエサにします。
馬が描かれているのは、牝馬に乗ってくるとされているから。(でも、それはmareのスペルが牝馬と同じであり、昔の人が混合してしまったとの説があります。)

夢魔には、インキュバスとサッキュバスというのもいて、
インキュバス(インクブスラテン語で、のしかかるという意味)は男、サキュバス(スクブス。下に寝るという意味)は女で、どちらも美しい見た目をしているのだけれど、
夜に人間を襲っていやらしい事して妊娠させたりする、淫魔と呼ばれる悪魔です。
その人間の理想像に姿を変えてくるとも… で、下半身は裸(笑)
どちらも生殖器がないので、人間から集めるという行為をします…下ネタになるのでこの辺で(笑)
来られたくなかったら、枕元に、ペンタグラムか牛乳(笑)を置いて下さいw

でも、理想像で現れるとしたら、このゴブリンは……(笑)(笑)(笑)
どんな理想なんでしょ(笑)
フュースリはあえてこの醜い見た目でインキュバスを描いたそうです。理由は知らないけど。


また、アレクサンダー大王や、「アーサー王伝説」の魔法使いマーリンや、ノルマンディ公ロベールは、このインキュバスによって妊娠させられた子供だといわれています。特殊な能力があると言われています。
昔、性が結構自由になった時代があり、浮気やらで妊娠してしまった場合、インキュバスのせいにしたりしてたらしいです。 インキュバスがお父さんだと、苦労しますね(^^;

あ、インキュバスというバンドもありますね♪



さて、フュースリと「夢魔」に関しては、「フランケンシュタイン」と「吸血鬼」が産み出された「ディオダディ荘の怪奇談義」が関わってきます。
長くなるのでざっと。

ディオダディ館の話は、
詩人のバイロンの別荘に集まった5人が、それぞれに怪奇譚を発表することになり、それで、名作の「フランケンシュタイン」(メアリー・シェリー作)と「吸血鬼」の話が生まれたのです。

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メアリー・シェリーさん、とてもフランケンシュタインを書いた人とは思えない容姿ですね。


が、そのバイロン氏の別荘に飾ってあったのがこの「夢魔」だったのです‼

さらに、「フランケンシュタイン」を書いたメアリーの母親のメアリ・ウルストンクラフトは、偶然にもフュースリに恋をしていたフェミニズムの活動家で、一緒にフュースリと駆け落ちしようとした人です。

更に細かい話(メアリーと詩人パーシー・シェリーの不倫や、メアリーの血縁関係のない妹とバイロンの性的関係、「吸血鬼」を書いたとされるバイロン卿とそれをまとめたとされる主治医との恋愛関係など)もあるんだけれど、
ディオダディに関わった人は、結構みんな不憫な死を遂げていたり…子供が亡くなったり…とか…
とにかく謎に満ちているのです……
とても興味深いです……



また、その謎を描いたのが、ケン・ラッセル監督の『ゴシック』という映画らしいのだけど、とても観たいです…

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と、完全に、映画そっちのけの話になってしまいましたwww
余談が長くてごめんなさい……(笑)

それだけ、悪夢というものは、人々の創造力と想像力を書き立て、潜在意識が影響する不可解なものなのだという事。
ずっと昔から、人々は、悪夢と共に生きてきたという事。
夢というものは、いつの時代も謎に満ちているという事。



かなり前に書いたのでとても稚拙ですが、『ジェイコブス・ラダー』のレビュー。
本当に、良い映画なので、是非‼
http://mikimickle.hatenablog.com/entry/2016/12/18/041548

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本当に、読みにくいブログでごめんなさい……
映画そっちのけだし…


ただ、悪夢というものは、
常に、常に、人の傍らにあるのもなのかもしれません…