ビール片手に映画ナイト☆オブ・ザ・デッド

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『インヒアレント・ヴァイス』

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インヒアレント・ヴァイス
4月26日映画館にて。

現代アメリカを代表する天才作家トマス・ピンチョンの小説が初の映画化‼
監督は『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのポール・トーマス・アンダーソン


舞台は1970年アメリカ、ロサンゼルス。
ヒッピーでマリフ ァナ常習者の探偵“ドック”(ホアキン・フェニックス)は、元カノのシャスタ(キャサリン・ウォーターストーン)からある依頼を受ける。それは、彼女の愛人で不動産王の身辺にまつわることだったが、突然不動産王もシャスタも行方不明になってしまう…


たぐりよせられるように次から次へと絡み合う人物たち、事件。土地開発、麻 薬密輸組織、警察など、事実があらわになっていく…
それらがスピーディーではなく、まるでLAの雰囲気そのものであるように、ぽっとでて、ぽっとでて。
でも、重厚でものすごい情報量。
表層的でもあり、淡々としつつも、厚みがある。

インヒアレント・ヴァイスとは内なる欠陥。
警察・マフィア、そして個人それぞれにある欠陥。
それらがなんとも言えない、アメリカを象徴しているように思えた。

そして、なにかしら欠落したものがある登場人物たちのキャラクターが非常に良い‼そしてそのキャスティング‼
ドックももちろん良いのだけど、
ドックと対抗かつ協力する警官“ビッグフット”役のジョシュ・ブローリンが最高だった‼怖いけど憎めない‼彼の家庭における立場とか苦笑ものだし、日本人がしてるレストランでパンケーキ注文する時とか笑ったわぁ♪日本語しゃべるんだけど、もう可笑しくて♪あと、チョコバナナ‼
その他、ベニチオ・デル・トロオーウェン・ウィルソンリース・ウィザースプーン、みんな良かったなぁ♪

音楽も最高で、かっこいいんだ‼じっくりと長くかかるんだけど、「上を向いて歩こう」とかかかってさ♪


60年代のカウンターカルチャー、ヒッピームーブメントなどの文化からの、保守ニクソン政権の70年代の始まり。
ブギーナイツ』では70年代後半から80年代、『マグノリア』では90年代の、ロサンゼルス郊外における、夢と虚構の世界・サバービアの虚無感と闇を適度なユーモアで描いたPTA監督だからこそ、ピンチョンの世界を描けたのではないかと、原作も読んでないのに思ったりもする。

ま、固く書いたけど、ユーモアありのフィルム・ノワールで、とにかくマリフ ァナばっか吸ってる♪

ファッションもかっこいい‼

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