ビール片手に映画ナイト☆オブ・ザ・デッド

↑このくまたんを押してもらうと、他のレビューが見れます。ホラー・サスペンス・コメディ・カルト・ミニシアター系を主にほぼ毎晩観ています♪ゾンビLove♪スプラッターLove♪音楽とかわいいもの、ビンテージものもLoveです♪ 過去に観た作品のレビューをゆっくりゆっくり他場所から移行しつつ、新しいのもアップしていくつもりです。なので時系列がめちゃくちゃですみません。

『フレンチアルプスで起きたこと』

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映画はしご4本Dayの2本目‼
ヒューマントラストシネマ有楽町にて。

『フレンチアルプスで起きたこと』
北欧版ゴーンガールとも例えられるスゥエーデン映画。
監督はリューベン・オストルンド
カンヌ「ある視点」部門審査員賞受賞などなど、多数の賞を受賞

フランスの高級リゾートスキー場に5日間の休暇に来たスゥエーデン一家族4人。忙しいビジネスマンのトマス、美しいエバ、かわいい子供たち、まさに理想の家族。
バカンス2日目、レストランのテラス席でランチを楽しもうとしていた時、雪崩がおこる。大きな雪崩が起こらないために人為的にされたもので、最初は心配する家族に大丈夫だと言い動画をとっていたトマスだったが、雪崩は予想以上に大きく、トマスは家族をおいてスマホだけ持って逃げちゃう‼(この逃げる姿w)
3人は無事で、他の人も笑いながらもどってきたが、残された3人にはトマスに対しての不信感が残り…


前半は、女性として母として妻として、自分の感情を押し殺し、何事もなかったように振る舞うエバ
しかし、理想と現実のギャップや、逃げた事を認めないトマスに対して、どんどんと貯まるわだかまり
ギクシャクする間柄…

自分を生きる女性と出会い、結婚そのものなどを色々考えたりして、遂にその押さえきれずに、知り合ったカップルとのディナーで不満を突きつける‼
しかし、未だに逃げた事を認めないトマス。(これ、誤魔化しじゃなくて、本能的に記憶を塗り替えてるんだと思う)
そこで、証拠があるわよ‼と持ってきたのがトマスのスマホ。雪崩が起きた時の映像を4人で鑑賞する…

ギャハハハハハ、この時のトマスの顔と佇まい(笑)(笑)(笑) めっちゃ情けないよぉ~(笑) 切ないよぉ(笑) あんなに肩を落として呆然とする人、なかなか見たことないから‼

はい、ここからもうずっと、「男、こき下ろし映画」に早変わり‼追い詰める、追い詰める‼

そのカップルのその後の会話もリアルですっっごい面白いんだけど、男ってほんとはこうだよね~、アホだよね~、情けないよね~wwwっていうのがずっと(笑)
で、大爆笑‼ 2回あるトマス大泣きシーン、面白すぎる‼
男の自尊心、ズタボロ映画です‼



とは言え、あとに残る余韻はそれだけでなく、愛を感じるし、家族再生の映画でもあるし、ラストの意味は見た人と色々と語りたくなるような映画でした。

これ、カップルで見て絆を試そうキャンペーンとかしてたんだ。
男の人に幻想を抱いている人向けではない映画だわw
私はトマスが嫌いじゃない♪ むしろ、かわいい(笑) 男の人なんて、子供よと再確認しました(笑)


リアルさもうまいです。
何度かある歯みがきのシーン、日常さがありつつ、夫婦の心情が垣間見れて面白い♪
登場人物もよく描かれています。
不機嫌になったり、親の雰囲気をいち早く感じとる子供や、
前述した性に自由奔放な女性やカップルが、雪崩の話をされて戸惑ってるのとかもやけにリアルw
前半のエバの心情もとてもリアル

あと、音楽の使い方がうまい。ヴィヴァルディの四季の「夏」の恐ろしさたるやw この曲がこんなに怖いとは(笑) 自然の迫力と、男の窮地に追いやられた怖さを増長させています‼

そして、不安感を募らせる細かな演出。例えば、リフトの音が不気味に鳴り響いたり、リフトがたまに止まりそうになったり…
壮大すぎる自然とかもなんとなく怖いの…

ほんと、面白かった~♪
星4.8


男は本能的に命の危機があった場合、逃げ出すのだそうだ。そして、女は子供を守るらしい。
つまり、生物学的にこれは原題『Forth Majeure』の「不可抗力」であり、男性を否定している映画ではないですよ。
異性に対する理想と現実の違いって面白いテーマだな♪
そして、女って男の人と起きた事や話した事を忘れない生き物よねw
そして、人間って、思い出したくない記憶を改ざんしちゃうものよね


劇場、笑い声と苦笑につつまれていました♪



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